横浜市旭区民文化センター「サンハート」スタッフによるブログです。

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2011年9月26日月曜日

今、想うこと

やっとさわやかな秋晴れが感じられて、紅葉も待ち遠しく、仕事も一段と捗りそうだ。

それにしても今年は3月の大震災に始まり、ゲリラ的な豪雨、そして台風12号、

15号が相次いで上陸し、日本各地に大きな被害を与え、自然の力を嫌と云うほど

味わわされました。

いつも自然の恵みには感謝をしなければならないと思っていますが、天災の怖さを

これほど感じた年は、近年には思いあたりません。

それぞれの被災地で復興に向けて頑張っている姿をニュースで見ますと、

サンハートでも、チャリティコンサート以外に何かお役に立てることはないものかと

考えさせられることが多々あります。

サンハートの運営が任されて早いもので半年が過ぎようとしています。

先日、恒例となっているロビーコンサートを開催した際、

フルート奏者が陸前高田市ご出身で、両親が現地から応援に駆けつけられました。

両親の話では、家はすべて津波に流され、現在は避難(仮設住宅)生活を

しているが、娘を少しでも元気づけようと、遥々横浜まで来られたと話していらっ

しゃいました。この話を伺った時は、流石の私も胸が熱くなったことを覚えています。



さて、アートギャラリーで、9月21日から26日まで開催されている

「第20回記念・旭区書道展」に、事務局長から、記念開催につき是非とも私に出品

してほしい旨の要請がありました。

書道の心得は小学校時代に出展した程度で、その後、一切筆を持ったことは

無かったのですが、気軽に了承してしまいました。

サンプルがあってそれを手本に練習でもすれば良かったものを、いきなり本番となり、

好きな言葉を何でもよいから書いてほしいということで、「洗心」を書き、ご覧のような

作品となりました。

次回出品する際は、もう少し、「書」に対しての勉強をしてから参加したいと反省して

います。


















今年も早いもので残り3ヶ月です。施設内や身の回りをもう一度点検して、

利用客の皆様が安心してご利用できるホールにして参りたいと思っています。

時節のことを考えると本当に月日の経つのは早いものだと考えさせられる

今日この頃です。                                館長

2011年9月18日日曜日

まっつ&カピバラの『楽器的性格論』 その①

サンハートに勤めていると、毎日の生活に音楽があって、とても幸せです。

そんな中で、ブログ管理人「いっつぁん」のお勧めで、『楽器的性格論』のシリーズを連載させていただくことになりました。論なんて、堅苦しい名前になってしまいましたが、自分の日常の経験をもとにした私的観察日記のようなものになりそうです。ここでは、楽器の特質やレパートリー等から推測した演奏者の性格について、また、私たちの独断と偏見による典型的演奏者の性格判断についての独り言ですので、お気軽に読み流していただきつつ、少しでも「あ、こういうことあるある!」と思っていただいたり、周りの楽器仲間(もしくはお自身)を想像しながらお楽しみいただければ、、、と思っています。

第一回:木管楽器のヒロイン(ヒーロー?)『フルート』
突然ですが、フルートは金属製なのに、木管楽器のカテゴリーに属しているのはなぜかご存じでしょうか?Wikipediaによると、フルートは金・銀・プラチナ等の金属でできているにも関わらず、「歴史的、構造的に」金管楽器ではなく、木管楽器なのだそうです。歴史的に、というのは、昔は木で出来ていたということですね。構造的というのは、どのような仕組で音を出すかということです。金管楽器は唇の振動によって音を出すのに比べ、木管楽器はリード(もしくはエアリード)を振動させて音を出すので、フルートはエアリードと呼ばれる空気の振動によって音が出るという仕組みによって、木管楽器に区分されるのです。サンハートでの直近の演奏会では、8月30日に行われたロビーコンサートでフルート奏者の磐井桃子さんの演奏が皆様のお耳に新しいと思います。木管楽器ならではの、風を通したような、それでいてキラキラした音色が印象的でしたよね!

フルートは、その特徴的な音色のおかげで、オーケストラの中でも、かなり幅広いパートを任されることが多いと思います。音域も高く、響きも良いので、演奏しているだけでとにかく目立ちます。ソロパートも多く、またソロでなくても装飾音として出番が多いです。それだけ人気楽器なので、フルート奏者のポジションへの競争率は高く、さらに、その中でNo. 1の座を獲得するのは本当に大変です。

そんなフルートなので、その楽器を演奏し続けてきた(=厳しい競争に勝ち抜いてきた)フルート奏者の性格は…


  • (音色と同様)身なりも性格も、とにかく華やか!

  • (目立つので失敗は許されない)完璧主義!

  • (努力して手に入れたポジション)自分の立場にも演奏にも、誇りを持っている!

  • (特殊な楽器なので、悩みも多い!?)フルート奏者同志の結束力が強い!

以上のように、この性格判断を見ると、風になびくような音色とは似ても似つかない、とても強そうな感じがしますが、意外な弱点もあるかも・・・フルートはオーケストラでこそ活躍しますが、実はソロのレパートリーはバロック音楽と近現代以降だけと言って良いほど、意外と限られているのです。ベートーベン等の古典派の作曲家や、ショパンやシューマン等のロマン派の作曲家は、フルートのための曲というのはほとんど残していないのです。そこで、フルート奏者の中には、音楽史に疎いという弱点も、もしかしたらあるかもしれない・・・!?


今度、フルートの演奏を聴きに行かれる時、またフルート奏者とお話しされる時には、こんなことも考えながらお話してみては如何でしょうか?



まっつでした。次回は、カピバラさん、お願いしますよ~

2011年9月12日月曜日

≪サンハート美音倶楽部≫episode2         ~ 参加費無料!ただいま会員募集中!~

前回、episode1では、「サンハート美音倶楽部」誕生秘話から、サンハートオリジナルの

スピーカーユニット誕生までをお話しました。

さて、今回は、製作者が奮闘!この夏の猛暑を乗り越えて、ようやく出来上がった

オリジナル「真空管アンプ」の回路お話をしましょう











この先はご興味のある方はご覧くださいね。少し専門的なお話ですが、オリジナル制作の真髄のところなので触れさせていただきます。初段の6U8Aはμの三極部とシャープカットオフ五極部 の汎用複合管です。 テレビにおける発振とミキサー用、つまりチューナーでの使用を意図しています。無線機やラジオでの使用例が多いようです。













(図面は左クリックして拡大してご覧ください。)
今回のアンプでは、出力真空管6L6という種類の出力真空管ンの中でも


一番規格の大きな6L6GCという球を選び、三極管動作をさせるシングルアンプ


としました。この出力管はメーカーの資料では電源電圧を250vDC程度とし、


グリッドの振幅をマイナス領域に限ったA1級動作で1.4W(歪み率5%)ほどのものが


推奨されていて、これに沿った設計が一般なのですが、会場のボリュームを考えに入れ、


これを400vDC程の電圧で、グリッドをメーカーのデータにある最大のプラス10vまで


振り切られたA2級動作でもっと大きな出力を引き出す目論見です。


資料から、出力トランス負荷5kΩ電源電圧400vDC程でグリッドをプラス10vまで振りますと


35mA以上ものグリッド電流が流れますので、ドライバー段にこれを賄うだけのパワーが


必要になります。そのためドライバー段ンに出力管としても有名な6BQ5を用いて、


これを可変固定バイアスのカソードフォロアとし、カソードを出力管グリッドに直結させて


出力管の固定バイアス回路も兼ねさせます。ドライバー段の電源をマイナス200vDC


まで引き込んでいます。


前出の初段6U8Aを用いたSRPP回路は、下側管を5極管部とし、これに三極管部を


乗せた、少特殊な構成としています。μフォロアといわれる構成です。


通常の電源トランスの他にドライバー段用のマイナス電源用のトランスを含めて2個の


専用トランスが必要となり、大出力を要求したなりの、かなりの大掛かりな構えとなり、


音質に重要なキーパーツである出力トランスも大きなものが必要となりますので、上の


画像のようなシングルアンプとしては、かなり大規模なものとなりました。


本体サイズ、375㎜×404㎜×168㎜(W×D×H)の威容です。


メーカーデータに倣って歪率を5%まで許してもらえるならば、10Wくらいまで


ゆけるのではないかと期待しています。


第1回「サンハート美音倶楽部」のテーマは、『永遠のクラシック』。第2回は、『わが心のジャズ』。


みなさんのお宅の押入れに眠っているアナログレコード、懐かしの名盤はありませんか?この機会に、ぜひ「サンハート美音倶楽部」のオリジナル真空管アンプ&スピーカーシステムで聴いてみませんか?レコードや曲に纏わるエピソードなどお話ししながら、みんなで楽しみましょう!

2011年9月8日木曜日

きむ兄の映画三昧パート2 =ご存じ東映時代劇!

1950年代から60年代にかけて一世を風靡した東映時代劇

今見ても、時代を超えて愛される東映時代劇!

豪華なセット、人情味あふれるストーリー、そしてなんと言っても

当時活躍した時代劇スターたちの魅力は忘れることはできない。

まずは、御大と呼ばれた市川右太衛門と片岡千恵蔵、両雄の

決めゼリフから紹介しよう。













右太衛門といえば、「天下御免の向こう傷、直参早乙女主水之介、
人呼んで旗本退屈男わっははは」となり、この笑い方に特徴が
ある。最初は小さく、こもったように、そして最後は大笑いとなる。
また、このシリーズは30本を超えており、寅さんシリーズが公開
されるまでは最長のシリーズでもあった。
千恵蔵の場合は、やはり遠山の金さんの半官シリーズ。
ラストお白州の場面「この桜吹雪に見覚えがねえとは言わせね
えぜ」と桜の入れ墨を見せる名場面、悪人が観念し、一件落着を
迎える。ただし、その場面は結構、セリフが長く、且つ七割位は
何を言っているのか分からないが、迫力があり、そこが魅力なの
かも知れない。
続いて紹介するのは、中村錦之助と大川橋蔵。二人とも若くして
この世を去ってしまったが、時代劇の大スターであり、まさに東映
の看板役者であった。
錦之助は「笛吹童子」「一心太助」「宮本武蔵」等があり、まさに
殿様から股旅ものまで幅の広い役者であった。
一方、橋蔵は「新吾十番勝負」のほか、若様シリーズなど、
錦之助がシリアスな役柄が多かったのに対し、橋蔵は女形出身
ということもあり、二枚目の役が多かった。


話は変わるが、なぜか当時、私は橋蔵ファンだった。学校から
帰ってきて、ランドセルを家に放り投げて、そのまま30分位
歩いて、東映の封切館に行ったことを思い出す。
確か、入場料は100円で映画は無論、橋蔵の「若様侍捕物帖
黒い椿」だったと思う。
さて、忘れてはいけないのが、ご存じ「水戸黄門」である。
















主役の月形龍之介は、普段の映画は殆どが悪役だが、どうい
うわけかこの映画だけはヒーローとなる。しかも、当時の東映
オールスター映画で前述の御大達を差し置いての主役である。
東千代之助、大友柳太郎、近衛十四郎、
また悪役専門の進藤英太郎、山形勲等、今思うと懐かしい顔
ぶれであり、さらに今も現役である里見浩太郎、松方弘樹、
北大路欣也は当時、デビュー間もない新人であった。因みに、
北大路欣也は市川右太衛門の子であり、松方弘樹は近衛
十四郎の子である。



もう一度、スクリーンで東映時代劇を見たいと思うのは、

私だけではないだろう。
サンハート名画座として、燦然と輝く東映時代劇を、昔のように
2本立てで、見てみたいと思う今日この頃である
                                 きむ兄

2011年9月6日火曜日

ゴーヤの生育を振り返って~最終章~

台風12号の影響で、このところ長雨が続いて、各地で想定外の

甚大な被害が出ていることが、連日、ニュースや新聞で報道され

ています。それにしても、自然の驚異や恐ろしさを、まざまざと

感じさせられることが多い昨今です。水は人間や動植物にとっては

欠かせない貴重なものですが、時折、自然の力と相俟って、魔水に

なることを予期しておくことが重要であると常々思っています。

さて、ゴーヤの収穫も終了し、今は、ご覧のとおり葉だけが茂り

節電に寄与している状態です。

今年の収穫数は60本ぐらいだったと思います。職員の皆さん

に配りましたので、夕食のメニューの仲間に入ったのではないか

と推測しています。来年は6本に増やして、西日を完全にシャット

アウトして、一層節電対策の一環にして参りたいと考えております。

これからまだまだ残暑も厳しく、夏の疲労がドッと出てきますので、

皆さん健康に留意して、ゴーヤのように生き生きと業務に精励して

ください。                 (ゴーヤ管理委員長/館長)

2011年9月3日土曜日

ロビーコンサート レポート2★

こんにちは!
先日のロビーコンサートでは、沢山の方々にご来館いただきました。
また、同時に多くのアンケート調査にもご協力いただき、スタッフ一同嬉しい限りです!(/_;)
いただきました、ご意見・ご感想をもとに、これからも皆様に愛される「サンハート」を目指して、頑張ります!

さてさて、次回のロビーコンサートの最新情報です♪

ロビーコンサートVol.3
2011年10月20日(木)
開演:13:00~&15:00
会場:サンハート ホール ロビー

今期3回目となるロビーコンサート、出演者はピアノデュオの小平美弥子さん、山本深雪さんをお呼びする予定です。
なんと!!
今回は一台のピアノを二人で演奏する「連弾」です!迫力のある音色をお見逃しなく!
チラシ等は完成次第UPさせていただきます(*^_^*)


お友達も誘って、サンハートで芸術の秋を楽しみませんか!?


サンハート ロビコンスタッフ
カピバラ



2011年9月1日木曜日

澄んだ秋の青空のような演奏でした。 ~サンハート ロビーコンサート Vol.2~

8月30日(火)、23年度で第2回目となる
「サンハート ロビーコンサート」が開催されました。

いつものように「サンハートホール ロビー」を

会場として行われました。

今回は、磐井 桃子さん(Flute)と開 万里子さん(Piano)

のデュオでした。お二人とも桐朋学園大学音楽学部の

卒業で、数々の賞を受賞して今日に至ります。

実に仲の良いお二人は、そのあ・うんの呼吸が

演奏に現れていました。コンサートは午後1時と3時の2回行われ、

1回目は190名様、2回目は111名様がご来場くださいました。

こんなに大勢のお客様に来ていただいて、

出演されたお二人も、とても感激していらっしゃいました。




















ところで、今回、会場にお越しになられたフルート奏者の

磐井さんのご両親に少しお話を伺いましたが、

とても感動いたしましたので、ここに記載させていただく

ことをお許しください。


この日、磐井さんのご両親は、お嬢さんたちの演奏を

目を細めてご覧になっていましたが、

遥々、陸前高田市からお越しになられたのです。

明るく、お元気な、お若いご両親から、東日本大震災で

とりわけ壊滅的な被害を受け、復興への道も険しい

現地の様子は、想像することも難しいくらいでしたが、

お嬢さん(磐井桃子さん)についてお伺いしているうちに

私の胸にも、込み上げてくるものがありました。

磐井桃子さんは、この夏、演奏のパートナーである

開(ひらき)さんとともに、郷里の陸前高田市に帰省され、

ご両親とひとときを過ごされたそうです。

この夏、故郷の夏祭りの久しぶりの体験は、磐井さんの胸に

さまざまな感慨をもたらせたことでしょう。


陸前高田市の夏祭りの太鼓があの津波に流されてしまったという

ことで、夏祭りはどうなるのか・・。という心配もあったそうですが、

「海の中から太鼓が見つかった」ということで、本当によかったと

思いました。

早く、いつもの故郷にもどってほしい、

ロビーコンサートでの「ふるさと」の演奏は、

そんなみんなの願いのように、会場に響き、胸に響きました。                                           

                           サンハート職員より